スポーツ庁は23日、小学5年と中学2年を対象にした今年度の全国体力調査の結果を発表した。各種目の成績を点数化して合計した「体力合計点」が、小5男子は2008年度の調査開始以来、最低となった。同庁は、テレビやゲーム、スマートフォンの画面を見る「スクリーンタイム」の増加と、それに伴う運動時間の減少などが背景にあるとみている。

 調査は4〜7月に全国の小5と中2の大半に当たる計約201万人を対象に実施。種目は握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、50メートル走、立ち幅跳び、ソフトボール(中学はハンドボール)投げ、20メートルシャトルラン(中学は持久走も選択可)。

 体力合計点は昨年度まで小・中ともに女子は5年連続で上昇、男子は横ばいの傾向が続いていたが、今年度はいずれも低下。小5男子の場合、昨年度の54・2点から53・6点に低下し、これまで最低だった15年度の53・8点を下回った。

 小5男子では平日のスクリーン…残り:451文字/全文:847文字

2019年12月23日14時20分 朝日新聞デジタル
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