整骨院で療養費を不正請求か

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20191223/2000023674.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

全国で展開し大阪に事務所がある整骨院グループの一部の店舗が、マッサージをしただけの利用者について、
けがの治療を行ったと事実と異なる申請を行い、健康保険組合などに
療養費を請求している疑いがあることがNHKの取材で分かりました。
大阪市は不正請求の可能性があるとして利用者への聞き取り調査を始めました。
会社側は取材に対し、ノーコメントだとしています。

不正請求の疑いが出ているのは大阪・阿倍野区に事務所があり、全国でおよそ100軒の
整骨院を実質的に運営している「ギオン」グループの一部の店舗です。
整骨院では国家資格を持つ柔道整復師がけがの治療をした場合に限り、
健康保険の対象となり健康保険組合などから「療養費」が支払われ、
マッサージをした場合には全額が利用者の負担となります。

NHKは、関西地方にあるギオングループの9つの整骨院が保険請求に使った申請書=「レセプト」を入手しました。
レセプトは、利用者別に作られ、けがをした部位やその状況、実際に行った治療について
書かれているほか、利用者の署名が記入されています。

利用者のうち大阪の60代の女性はNHKの取材に対し、「肩こりでマッサージを受けるために通っていただけだった。
毎月、具体的な内容を隠された紙にサインをさせられていた」などと話しました。
同じような証言をする利用者は10人近くに上り、あわせて6つの店舗で事実と異なる申請が行われた疑いがあることがわかりました。

ギオングループの整骨院で働いていた男性は、「マッサージ目的で来ている人が大半だったが、
そのほとんどをけがをしたことにして保険を請求していた」と話しています。
グループに関する情報は大阪市も把握していて、不正請求の可能性があるとして
利用者への聞き取り調査を始めるとともに、大阪府にも報告しました。

一方、ギオンは、NHKの取材に対し、「ノーコメントです」と話しています。

【利用者“けがはしていない”】。
ギオンが関連する整骨院に通っていた大阪府内の60代の女性のレセプトには、
「自宅で重いものを持ち上げようとした際に背中や腕などにけがをした」と記載されています。
NHKの取材に対して、この女性は「肩こりがつらいと友達に話したら、
『健康保険で見てくれるところがある』といわれて通い始めた。そのあとも肩こりでしか行っていない。
どこもけがはしていない」と請求内容を否定しました。

レセプトには利用者のサインが必要ですが、女性は「具体的な内容をプラスチックの板で隠された紙に、
サインをさせられていた」と話しました。
女性は毎回150円しか支払っていなかったということで、身に覚えのないけがで
療養費が請求されていたことについては「おかしいと思うし、腹が立つ」と話していました。

【全国で整骨院を実質運営】。
「ギオン」は本店の登記は大阪・西成区ですが、事務所は阿倍野区にある整骨院の運営会社です。
関係者によりますと、関西地方を中心に全国でおよそ100の整骨院を実質的に運営し、
昨年度の売り上げは24億円に上っています。
グループ内の整骨院が療養費を請求する「レセプト」は、関連の請求代行会社が取りまとめて
自治体や企業の健康保険組合などに提出する仕組みで、自治体などに認められれば
療養費が代行会社に支払われるということです。

【従業員“不正繰り返した”】。
ギオングループの整骨院で働いていた柔道整復師の男性がNHKの取材に応じ、
マッサージ目的で来ている人が大半だったが、そのほとんどをけがをしたことにして療養費を請求していたと証言しました。
男性は、肩こりをねんざと書くなど、実態と異なる記載をしていたということで、
「利用者には『保険を使ってマッサージできる』と説明していた。
最初は怖かったが、だんだんまひしてきてしまい、離れて冷静に考えると、
ほぼすべての治療が保険の適用外だったと思う。やっていることは結局全部不正だった」と、話しました。

さらに、「療養費の請求金額を上げるよう本部から指示されることもあり、
けがをした場所を増やして申請することもあった」と述べました。

【療養費と過去の不正請求】。

※長いので以下ソース元で

12/23 18:25