https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191223/k10012226031000.html


台風でタンカーが関西空港の連絡橋に衝突 当時の船長 不起訴に
2019年12月23日 21時27分

去年9月の台風21号の強風で流されたタンカーが、関西空港の連絡橋に衝突した事故で、書類送検された当時の船長について大阪地方検察庁は23日「捜査を尽くしたが、起訴するまでの事実が認定できなかった」として、不起訴としました。

去年9月4日、台風21号の強風で流されたタンカー「宝運丸」が関西空港の連絡橋に衝突して橋桁が大きく壊れ、空港は一時、孤立状態になりました。

海上保安庁の関西空港海上保安航空基地は、宝運丸が台風の強風に適切な処置を取らなかったことが事故につながったとして、ことし9月、41歳の元船長を業務上過失往来危険の疑いで書類送検していました。


この事故について大阪地方検察庁は23日、「捜査を尽くしたが、起訴するに足るまでの事実が認定できなかった」として、元船長を不起訴としました。

不起訴を受け、宝運丸を所有していた福岡市の日之出海運は「自然災害という不可抗力と判断されたのだと思います。事故については申し訳ない気持ちですが、元船長に過失がないとされほっとしています」と話しています。


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