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新幹線基地、7カ所で浸水想定 国交省、JR各社に対策指示
2019年12月24日17時24分

 国土交通省は24日、全国の新幹線車両基地など車両保管場所のうち、鳥飼車両基地(大阪府摂津市)を含む7カ所で豪雨時に浸水被害が想定されるとの調査結果を発表した。合わせて浸水対策についての考え方を示し、JR各社に2020年春をめどに具体策や実施時期を報告するよう指示した。


 全国に28カ所ある保管場所のうち、現行のハザードマップ(被害予測地図)で浸水想定区域に含まれる16カ所に関し、盛り土によるかさ上げなどの実施状況を踏まえ分析した。

 この結果、鳥飼車両基地と、10月の台風19号で浸水した長野新幹線車両センター(長野市)は数十年から200年に1度の規模の大雨で浸水する恐れがあると指摘。新庄運転区(山形県新庄市)、浜松工場(浜松市)、博多総合車両所岡山支所(岡山市)、博多総合車両所広島支所(広島市)、熊本総合車両所(熊本市)は1000年に1度の豪雨での被害を想定した。

 国交省は、長野センターと鳥飼基地について、重要施設を高所に移設するといった対策を検討するよう求めた。残り5カ所に関しても車両の避難計画を作るなど、被害を抑える対策が必要とみている。