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米フロリダのテーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」でキャラクターの格好をして働く従業員が、来場者から不適切な接触を受けたとして警察に被害届を提出した。

被害届を出したのは女性従業員3人。うちミッキーマウスとして働く女性は、高齢の女性に頭を叩かれ、けがを負ったという。また、ミニーマウスとドナルドダックとして働いている女性2人は、痴漢行為を受けたと訴えた。

オレンジ郡保安局は、このうちミニーマウスとドナルドダックとして働く女性2人は、告訴しないことに決めたと発表。

またミッキーマウスとして働く女性については、警察が刑事事件ではなく民事事件になると伝えたという。

アメリカでは11月、ディズニープリンセス役の女性と写真を撮る際に胸を触ったとして、51歳の男性が逮捕されている。

ディズニーの広報担当はBBCの取材に対し、「誰もが安全な職場だと感じられる必要がある。キャスト(従業員)には、不快な状況を報告するよう推奨している」と述べた。

「キャストにはさまざまな福利を提供している。パーク内には有事に対応できるよう警官が常駐している」

地元紙オーランド・センチネルが報じた今回の事件は、12月3日と4日に起こった。

警察によると、「アニマル・キングダム」内のレストランで3日、ドナルドダックが来場者と交流している際、60代の女性がキスをしてもいいかとたずねてきた。

ドナルドダックとして働く女性従業員はキスに同意したものの、この女性は同意を得ないまま「従業員の胸を触った」という。

従業員が離れようとすると、この女性は従業員をつかみ、ドナルドダックのコスチュームの下に手を入れて「ブラジャーの上から熱心に胸に触った」という。

この従業員は警察に、女性が「認知症をわずらっている可能性がある」として、告訴しないと伝えたと言う。

翌4日には同パーク内「マジック・キングダム」で、祖母と母親、息子の3人家族がミッキーマウスに近付いてきた。

警察によると、この祖母は「ミッキーマウスが孫を傷つけないことを見せるため」ミッキーマウスの頭を5回叩いた。

ミッキーマウスとして働く女性従業員はこれによって首を痛め、病院で手当てを受けたという。

この従業員は、この祖母に自分を傷つける意図はなかったと思っているものの、警察に被害を届け出た。警察は、これは刑事事件ではなく民事事件に当たるとしている。

さらに4日には同じく「マジック・キングダム」で61歳の男性が、写真撮影に応じたミニーマウスの胸を3回にわたって触った。

ミネソタ州在住のこの男性は「ディズニー・バケーション・クラブ」の会員で、妻と共に同パークに来ていたが、この日に撮影された写真によって身元を特定された。

警察によると、ミニーマウス役の女性従業員は、この男性を告訴しないと決めた。しかしディズニーは、男性がこの翌日も「別のキャストに不適切に関わった」として、この男性を出入り禁止とした。

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12/30(月) 16:14配信