企業のサイバー攻撃の対処にかかる時間 日本は11か国中9位
2019年12月31日 5時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191231/k10012232531000.html

情報セキュリティー会社がサイバー攻撃に対する各国の企業の意識調査を行ったところ、日本は攻撃を受けてから対処が終わるまでにかかる時間が対象となった11か国中9位となり、企業のセキュリティー対策に課題が残る結果となりました。
情報セキュリティー会社の「CrowdStrike」は、アメリカやイギリス、インド、それに日本など世界11か国の企業のセキュリティーの担当者合わせて1900人に調査を行いました。

その結果、企業がサイバー攻撃を受けてから、封じ込めなどの対処を終えるまでにかかる時間の平均は、メキシコで67時間、イギリスで70時間、アメリカで101時間などとなりました。

一方、日本は223時間で、11か国中9位と企業のセキュリティー対策に課題が残る結果となりました。

また、調査した11か国の企業の8割が過去1年間に不正なアクセスを防ぐことができなかったケースがあったと答えていて、多くは攻撃を検知するまでに時間がかかりすぎることが原因だったということです。

調査した「CrowdStrike」の河合哲也さんは、「工場などの警備と同じように、インターネットの世界でも対処のスピードが被害を防ぐために重要だ。オリンピックの開催とともにサイバー攻撃が増えるとみられるので、日本の企業もしっかりと対策することが必要だ」と話していました。