宇宙線対策 阪大などが企業支援

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20200101/2000023869.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

宇宙から地球に降り注ぐ「宇宙線」という物質の影響で電子機器が故障する「ソフトエラー」への対策を
企業が進められるよう、研究機関にある専用の実験装置を企業が利用できるようにする事業を、
大阪大学など国内6つの研究機関が共同で始めることになりました。

宇宙からは、中性子やミューオンなど肉眼では見えない宇宙線という物質が地球に降り注ぎ、
これが電子機器の半導体に衝突して故障を起こすことがあります。
機械自体に起こる不具合を「ハードエラ−」と呼ぶのに対して、こうしたデータ上で起こる誤作動は
「ソフトエラー」と呼ばれ、対策するには人工的に中性子などを作って電子機器に衝突させる実験が必要ですが、
実験装置は通常の企業にはありません。
大阪大学など国内6つの研究機関は、中性子などを人工的に作り出す加速器という
大型の実験装置を企業が利用できるようにする新たな事業を始めることになりました。

事業では、研究機関が立ち上げた団体に電子機器の部品メーカーのほか、
鉄道会社や電力会社など電子機器の故障が大きな被害につながる可能性のある企業に参加してもらいます。
そして、電子機器などにどのようなソフトエラーが起きるか調べたり、
対策の検討に役立ててもらったりします。

ソフトエラーを巡っては、研究開発や製品の改良などで今後10年で
数千億円の市場に成長するとの見方もあり、注目されています。

01/01 18:09