ことし3月に閉店する新潟市の老舗百貨店「新潟三越」では最後となる初売りに、閉店を惜しむ買い物客が早朝から列を作りました。

新潟三越の最後の初売りには、早朝から多くの人が訪れ、開店前には去年より500人ほど多いおよそ2500人が列を作り、予定より30分早い午前9時半に開店しました。
店内では、人気のパン屋や海産物店の福袋が次々に売れていたほか、紳士服や紅茶の福袋なども人気を集め、レジに長い列ができていました。
新潟三越はことし3月の閉店が決まっていて例年より1割ほど多くの福袋を用意しているほか、「スペシャル福袋」として、通常100万円以上する毛皮のコートが半額ほどの55万円で用意されているということです。
朝5時前から並んだという帰省中の静岡市の女性は「雑貨やお菓子の福袋を楽しみに毎年来ていました。次に帰省するときに三越がなくなっているのはショックです」と話していました。
新潟三越の売出計画担当、立川靖宏さんは「この地で113年、新潟三越になって40年の間、多くの応援を頂いたことへの感謝の気持ちを形にする最後の初売りにしたいです。3月まで一日一日を大切にしていきたい」と話していました。

NHK 01月02日 12時06分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20200102/1030010716.html