★統一まで5分
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中東に戦雲…韓国政府、さらに深まるホルムズ派兵の苦悩

清海部隊の作戦範囲広げることで派兵問題解決しようとしていたのに…計画に支障

 米国とイランの対立で中東地域に戦雲がたれこめ、韓国政府がホルムズ海峡派兵問題でジレンマに陥っている。韓国政府は当初、米国の防衛費分担金引き上げ圧力に対して、ホルムズ海峡への派兵により「同盟貢献」を強調することで対応しようとしていた。ところが、米国とイランが武力衝突する可能性が高まり、ホルムズ海峡派兵はイランとの関係悪化にとどまらず、参戦問題に広がりかねなくなった。

 韓国軍関係者は5日、最近のイラン問題と関連して、「ホルムズ海峡派兵を検討するという従来の立場に変化はない」と明らかにした。韓国軍は中東地域の同盟部隊、アーク部隊、清海部隊の活動について、「現時点で作戦上の変化はない」と言っているが、緊張感は高まっている状態だ。韓国政府は、ホルムズ海峡に直接派兵するのは難しいが、一次的に連絡将校を連合司令部に派遣し、近くのアデン湾で作戦中の清海部隊の作戦範囲を調整する方法で米国の派兵要請に応えるという戦略を立てていた。このため現在、清海部隊活動交代のため出港した駆逐艦「王建」(ワン・ゴン)と、現在のアデン湾にいる駆逐艦「姜邯賛」(カン・ガムチャン)の交代時期である1−2月ごろに自然な形でホルムズ海峡派兵が行われるという話が出ていた。

 ところが、イランが米国に対する報復措置としてホルムズ海峡を封鎖するとの見方も取りざたされており、派兵を容易に確定させるのは難しくなったという声が上がっている。韓東大学のパク・ウォンゴン教授は「いずれにせよ派兵の日が確定しているわけではないので、状況を見てみるのも一つの方法だ。ただし、一部に国会での派兵同意などの話があるが、それは米国との派兵の約束を破ったというメッセージだと受け止められるかもしれないので、自制しなければならない」と語った。峨山政策研究院の申範チョル(シン・ボムチョル)安保統一センター長は「米国とイランの関係が悪くなったからと言って、約束した派兵を破ることは信頼を損なうことだ。ひとまず連絡将校を派遣した後、状況を注視すべきだ」と話している。

2020/01/06 09:00