芸舞妓「おめでとうさんどす」 京都の花街で年始恒例の始業式 

 京都市内の祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町の四つの花街で7日、年頭恒例の始業式があった。黒紋付き姿の芸舞妓が精進を誓った。


 祇園甲部の式典は、ギオンコーナー(東山区)で行われ、関係者ら約120人が出席した。正月用の稲穂のかんざしを挿した芸舞妓が「おめでとうさんどす」とあいさつを交わした。
 伎芸を教える八坂女紅場学園の太田紀美理事長は、今年から念願の歌舞練場の改修工事が始まることを受けて「長い歴史を受け継ぐ自覚を持ち、3年後の完成を信じて、頑張ってまいりましょう」とあいさつ。お茶屋、芸妓の成績優秀者をたたえる「売花奨励賞」の表彰も行われた。
 京舞井上流家元の人間国宝、井上八千代さんが地唄「倭文(やまとぶみ)」を舞い新年をことほぎ、ロビーではお神酒や祝いの昆布が振る舞われるなど、華やいだ雰囲気に包まれた。
 奨励賞で初めて一等を受けた舞妓の美月さん(20)は「一つずつ積み重ねてきた結果でうれしい。今年は衿(えり)替えをして芸妓になるので、お稽古もお座敷も気を引き締めて精進したい」と誓っていた。
 上七軒は9日に始業式を行う。

新年の挨拶を交わす芸舞妓さんら(京都市東山区・ギオンコーナー)
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※ ソースに動画あります
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/113183
2020年1月7日 13:00 京都新聞