うるま市の養豚場で豚コレラ(CSF)に感染した豚が発見された問題で、豚コレラ対策に有効なワクチンの在庫が国内で不足していることが9日、分かった。県が那覇市内で開いた養豚関係者を集めた説明会で、農林水産省の担当者が明らかにし、早期接種が難しいとする見方を示した。全国的な豚コレラの感染拡大に伴いワクチンの需要が高まっており、製造が追い付いていない状況だという。

 説明会の参加者によると、農水省の担当者から「製造が追いつかず(接種が)今すぐや、何カ月後など具体的な時期はとても言えない」と説明を受けたという。

 養豚関係者からは豚コレラの野生イノシシへの感染や、発生地域の拡大を防ぐため、早期の接種を求める声があった。摂取するかどうかの判断に時間をかけるべきだ、といった声も上がったという。

 県畜産課の仲村敏課長は「全国的にワクチンが不足している。ただ、時期的なものを考慮し、どこを優先するのかは(国と)相談できるのではないだろうか」と話した。

1/10(金) 8:50配信
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