https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200110/k10012242041000.html


東京五輪・パラ 聖火台の燃料に水素利用 地球環境に配慮
2020年1月10日 23時15分


東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会は聖火台に火をともす燃料に地球環境に配慮するため水素を利用することを明らかにしました。
これは大会組織委員会の武藤敏郎事務総長が、10日、スイスのローザンヌで行われたIOC=国際オリンピック委員会の総会の中で発表しました。

それによりますと、東京大会の聖火台について火をともす燃料に水素を利用するということです。

聖火台への水素の利用はオリンピック・パラリンピックで初めてとなる取り組みで、武藤事務総長は「水素は脱炭素化に向けた切り札として期待されているエネルギーであり、東京大会の聖火台は、持続可能性の象徴となる」などと述べました。

また、武藤事務総長は選手への暑さの影響を考慮し札幌に移したマラソンのコースについても説明しました。

これを受けてケニアの委員からは「マラソン選手を多数輩出するわが国の選手たちは札幌にコースが変更されたことに感謝している」と今回の変更を歓迎する発言がありました。

このほか、総会では、2024年に行われる冬のユースオリンピックが2018年のピョンチャンオリンピックの会場を活用して韓国で開催することが決まり、IOCのバッハ会長は会見の中で「ピョンチャン大会のレガシーを生かすすばらしい決定だ」と評価しました。

韓国「状況許せば北朝鮮と共催も」

2024年の冬のユースオリンピックの韓国開催が決まったことを受けて韓国の文化体育観光省のパク・ヤンウ大臣は、「われわれは、状況が許せば北朝鮮と共催するという案を全面的に支持している。今後も北朝鮮政府などと話し合いを続けていきたい」と述べて、ユースオリンピックの北朝鮮との共催に対して前向きな考えを示しました。