1月7日未明、カリブ海に浮かぶ米自治領プエルトリコで、マグニチュード(M)6.4の地震が発生した。プエルトリコでは1週間以上前から地震が頻発していたが、今回の地震はそのなかで最も規模が大きく、今後も余震が続くと予想される。(参考記事:「フランスで奇妙な地震が発生、科学者ら首ひねる」)

 プエルトリコの南西沖では、6日にもM5.8の地震が発生したばかりだ。2019年12月28日以降、一帯ではM2以上の地震が400回以上も起きている。米地質調査所(USGS)によれば、多くの地震は比較的震源が浅く、住民たちはおそらく数十回の地震を感知しているという。

 2017年にハリケーン「イルマ」と「マリア」の直撃を受けたプエルトリコは復興の途上にあるが、6日と7日の大地震は地域社会に壊滅的な被害をもたらし、多くの住宅が損壊したほか、一部地域が停電し、数カ所で地滑りが起きた。観光名所だった岩のアーチ「プンタ・ベンターナ」も崩壊した。少なくとも1人の死亡が確認され、知事が非常事態を宣言した。(参考記事:「プエルトリコ、「最強」ハリケーンの被災地は今」)

 米国大学間地震学研究連合(IRIS)の地震地質学者ウェンディー・ボーハン氏は「プエルトリコの人々は多くの困難に直面しています」と語る。「建物は壊れ、当然ながら、人々は恐れています。今も地震が続いているためです。彼らは来る日も来る日も地震を感じています」

 しかも、余震が続く可能性は高く、研究者たちは今後の予想を立てるため、最近起きた地震の調査を進めている。

「ごく狭い範囲で、複雑な地殻の活動がいくつも起きています」とボーハン氏は話す。

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