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自衛隊派遣「完全支持」 サウジ皇太子、安倍首相に表明―中東安定へ連携
2020年01月13日06時47分

 【ウラー(サウジアラビア)時事】安倍晋三首相は12日夜(日本時間13日未明)、サウジアラビア北西部ウラーでムハンマド皇太子と会談した。首相は中東地域で日本関係船舶の安全を確保するため海上自衛隊を派遣することを説明し、理解と協力を要請。皇太子は「日本の取り組みを完全に支持する」と表明し、両国が中東の安定や航行の安全に関して連携して当たる方針で一致した。

 会談は通訳のみを交えたものを含め、約1時間にわたった。皇太子は高齢のサルマン国王に代わり国政を取り仕切っている。

 軍事行動の応酬にまで拡大した米国とイランの対立を踏まえ、首相は「イランを含む中東での軍事衝突は地域のみならず世界の平和と安定に大きな影響を及ぼす」と指摘。「事態のさらなるエスカレーションは何としても避ける必要がある。日本は引き続き緊張緩和、情勢の安定化に向け最大限の外交努力を粘り強く行う」と伝えた。

 これに対し、皇太子は「首相の見方に完全に同意する。当事国間の対話が必要不可欠で、サウジもさらに取り組みを強める」と応じた。両氏は「中東の安定と緊張緩和に向けて関係国が力を結集すべきだ」との認識でも一致した。