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海外の研究チームによると、地球以外の惑星で確認されていない火山活動に関して現在も金星では火山発生している可能性を示唆する実験結果が得られたとしています。金星では火山の存在は確認されていたものの、現在も活動中なのか具体的なことは明らかになっていません。






地球とほぼ同じサイズで公転軌道が太陽よりも近いという特徴を持つ金星。ただし、地表は灼熱状態であり地獄のような環境が広がっていることが観測の結果明らかになっているのですが、一方で火星における地質活動として火山が現在も発生し続けている可能性がある実験結果が得られたなどと報じられています。

Scientists Find Evidence that Venus May Have Active Volcanoes

記事によると、実際に観測された結果ではなくあくまで活動を示す地球上での実験結果が得られたというもので、アメリカの月惑星研究所(LSI)所属のJustin Filiberto氏らによると、地球では溶岩に含まれているというカンラン石が金星の大気をシミュレートした実験装置でどのように変化していくのか研究したところ、短い期間で磁鉄鉱と赤鉄鉱という鉱物に変化したことが分かったとしています。

金星と地球
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これが金星の火山活動とどのような関連があるのか。欧州宇宙機関(ESA)の金星探査機「ビーナス・エクスプレス 」が得たデータと比較した場合、これら鉱物からの赤外線の特徴が実験室で再現された金星の溶岩鉱物と似たデータが得られたとしています

ここで疑問となるのはいつ金星の鉱物ができたのかという点です。実はこの鉱物は時間経過と共に失われていくことが実験の結果明らかになっており、金星探査機が得た鉱物の存在を示す赤外線データが観測されたということは火山活動がつい最近まで発生していたという証拠だと主張しているそうです。

仮に金星で現在も火山活動が確認されれば天文学的には重要な発見になり、惑星がどのように冷えて固まっていくのか、姉妹惑星とも言われる金星と地球を比較することができればこの謎の解明に役立つものと考えられます。

2020年01月13日
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