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2019年12月26日の朝、中東カタールの海面に角が生えたような珍しい光景が捉えられた。

これは、金環日食と日の出が同時進行した時に起こる現象で、カタールでは「邪悪な日の出」や「悪魔の角」と呼ばれているという。

しかしそれらの名に反して、水平線上に現れた美しい三日月上の深紅色の太陽は、その写真を見た多くのSNSユーザーらを感動させた。見事な写真撮影に成功したアマチュア天体写真家の男性は、「今まで見た中で最も美しい日の出だった」と語っている。

【水平線から悪魔の角の形をした太陽が現れる】

ギリシャのアテネに住むアマチュア天体写真家のエリアス・シャシオティスさんは、12月26日に中東カタールのアル=ワクラにある沿岸都市を訪れた。彼がその地を訪れたのには、ある目的があった。

子供の頃から天文学に惹かれ、過去15年間はアマチュアの天体写真家として活動してきたシャシオティスさんは、この日、美しい日の出を撮影するため、意図的にその場所を選び、水平線上に現れる日食の完璧な瞬間を捉えようと試みた。

果たして、太陽が水平線上に昇り始めた時、同時進行で金環日食(月が太陽の中央を覆い、周りが金環のように見える日食)が起こった。


まるで海を貫通している赤い角のように見える太陽は、実際に見たシャシオティスさんの心を震わせたことだろう。

その後、太陽はすぐに三日月の形になり、「エトルリアの花瓶」と古代の人々が名付けた蜃気楼効果を見せた

【「今までで見た中で、最も素晴らしい日の出」】

 カタールまで飛び、この撮影に挑んだシャシオティスさんは、フレーム内に飛行機やカモメの姿も捉えたかったため、高ISO、低シャッタースピードの連続撮影を選択。そして、見事な日の出シリーズを撮影することに成功した。

 シャシオティスさんは、自身のFacebookでこれらのミステリアスかつ完璧な日食と日の出の瞬間の写真をシェアし、次のように綴った。


この日の朝、南東部は雲が低く、空一面に霞がかかって天気があまり良くなかったので、いい写真が撮れないのではと心配しました。

環状相が雲に遮られてしまいましたが、赤い三日月の日のでは、今まで見た中で最も素晴らしいものでした。


【「黄金の牙」の撮影にも成功】

 シャシオティスさんは、太陽の上側を削っていた月の影が下側に移動した様子もしっかりとカメラに収めた。雲間から垂れ下がるその光景は、まるで金色の牙のようにもみえる。

 また、高く昇った太陽が月の影と見事重なり、美しい光の輪を生み出している。その横を飛行機が飛んでいる様は、非常に幻想的だ。

全文はソース元で
2020年1月14日 22:30
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52286669/