0001首都圏の虎 ★
2020/01/17(金) 10:07:05.91ID:aBawkqTt9コロンボのスリランカ国立病院の向かいに、地上8階、地下1階の新病棟の工事現場がある。現場を囲う鉄柵には、漢字で大きく「中国援助」と書かれていた。建築現場の案内やスローガンも漢字で、作業員の大半は中国人のようだ。
中国共産党の機関紙「人民日報」(電子版)によると、新病棟は2017年8月に着工し、今年11月に完成する。現在1日2000人の外来患者を、新病棟では6000人に増やし、最先端の医療を提供するという。
このほか、コロンボには、中国の援助で、電波塔と宿泊・商業施設が一体となったランドマーク「ロータス・タワー」が昨年11月にオープンした。中国資本の高層ビルも、あちこちに建設されている。
高級ホテルをのぞくと、フロント近くには、中国人のビジネスマンや観光客が詰めかけていた。名物のスリランカカレーを口にしない中国人の食習慣に当て込んで、ホテルの周辺には、中華料理店が軒を連ねている。
昨年末、コロンボにはわずかに日本人観光客が訪れていたが、どこに観光に行っても、スリランカ人から「ニーハオ」とあいさつされる、虚しさを味わうことになった。
2005年に就任したスリランカのマヒンダ・ラージャパクサ元大統領が、中国の習近平政権の掲げる「一帯一路」に呼応し、資金の多くを中国から借款して、インド洋のシーレーンに近い南部のハンバントタ港を約14億ドル(約1520億円)かけて開発した。
ところが、金利が高く、港の稼働率も悪かったため、返済のメドが立たなくなった。結局、中国側と港の権益8割を99年間貸与する取り決めを交わして借金の穴埋めにした。中国と対立するインドを牽制(けんせい)するように、軍事拠点化をもくろんでいるとされる。
15年の大統領選で「全方位外交」を掲げるマイトリーパーラ・シリセーナ氏が当選し、一時は中国依存から脱却する動きを見せたが、中国資本の攻勢を受けて、元のもくあみとなった。そして、昨年11月、前々大統領の弟、ゴーターバヤ・ラージャパクサ氏が新大統領に選ばれ、親中路線は加速しているという。
日本は今春、習国家主席を国賓として招く予定だが、隣国の狡猾な外交の手玉に取られぬよう、肝に銘じておくべきだ。
1/16(木) 16:56配信
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