https://mainichi.jp/articles/20200119/k00/00m/040/197000c


乳幼児の歯の難病治療法開発、研究費をクラウドファンディングで募集 大阪大
毎日新聞 2020年1月20日 07時00分(最終更新 1月20日 07時00分)


 丈夫な骨が作れない難病「低ホスファターゼ症」で1〜4歳の早期に乳歯が抜ける症状の治療法開発のため、大阪大は20日から、インターネットで寄付を募るクラウドファンディングを利用して研究費を集める。国からの運営費交付金が減るなど研究資金の確保が難しいという。目標は300万円。


 低ホスファターゼ症は遺伝性の病気で、患者によって重症度が異なる。生命に関わる重症患者は10万〜15万人に1人とされ、全身の骨をうまく作れない。500〜1000人に1人の軽症患者にも乳歯の早期脱落や低身長、骨折しやすいなどの症状が表れる。病気だと気づかないケースも多いという。

 乳歯が脱落すると、食べる、話すなどの動きを身につける上で悪影響が出たり、永久歯の歯並びやかみ合わせが悪くなったりする可能性がある。入れ歯による対症療法が主流だが、歯がないことで心理的な悪影響も懸念される。
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