世界で4億人以上が満足な仕事に就けず ILO

ILO=国際労働機関は、去年の世界全体の失業者の数が推計で1億9000万人近くに上り、働いていても希望するだけの十分な労働時間が与えられない人や、仕事を見つける機会すらない人も合わせると4億人以上が満足な仕事に就けていないとする報告書を発表しました。

ILOは20日、世界の雇用情勢に関することしの報告書を発表しました。

それによりますと、去年の世界全体の失業者は推計で1億8800万人、失業率は5.4%で、ここ10年で緩やかな減少傾向となっています。

一方で、
▽希望するだけの労働時間が与えられていない人が1億6500万人、
▽仕事を見つける機会すらないといった人も1億2000万人に上り、失業者と合わせると4億7000万人が満足な仕事に就けていない状態にあるということです。

また、一日3ドル20セント未満しか稼ぐことのできない人の数は世界で6億3000万人で、世界の労働人口の5分の1に上るということです。

ILOのライダー事務局長は「多くの一般の人たちにとって、仕事を通して豊かな生活を築くことはより一層難しくなってきている」として各国に対して不平等な労働環境の是正を求めています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200121/k10012252911000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003
2020年1月21日 6時37分 NHK