イギリス警察のテロ対策組織(反テロリズム・ポリシング)が作った「テロ対策用の組織リスト」の中に、環境保護団体のグリーンピースや動物愛護団体PETAなどが含まれていることが明らかになりました。

リストは反過激派スキームの取り組みの1つとして2019年6月に作成され、イギリス全土の警察関係者・医療関係者・教育関係者などに配布されたもので、いろいろな組織やグループについて、なぜ脅威と見なされているのかといった情報が記載されています。

ネオナチ組織「Combat 18」や極右政党「イギリス国民戦線」、イスラム急進派組織「アル・ムハジルーン」など、危険性が高いとみなされる組織がリストアップされている一方で、日刊紙・The Guardianによると、ここに環境保護団体として知られる「グリーンピース」や動物愛護団体「PETA」も名を連ねているとのこと。

リストには「記載されているすべての組織がテロ対策の対象というわけではない」という注記があるとのことですが、これに対してリストに入れられた団体は怒りをあらわにし、「なぜ、対象ではないという組織もテロ対策リストに含めたのか」と疑問を呈しています。

リストの中身への疑義はこれが初ではなく、The Guardianは2020年1月10日に環境保護団体「絶滅への反抗(エクスティンクション・リベリオン)」が含まれていることを報じています

このとき、警察はThe Guardianの問い合わせに対して、リストに「絶滅への反抗」が含まれていたことは誤りであり、「環境保護」というイデオロギーそのものを過激派とはみなしていないと釈明。リストを回収するとコメントしていました。

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