「代わりに海外出張行って」安倍首相、人型・アバターロボットと名刺交換
毎日新聞 2020年1月23日 21時42分(最終更新 1月23日 21時43分)
https://mainichi.jp/articles/20200123/k00/00m/010/322000c

 安倍晋三首相は23日に首相官邸で開いた総合科学技術・イノベーション会議で、最新技術を導入した人型の「アバターロボット」との名刺交換のデモンストレーションを行った。名刺を笑顔で受け取った首相は「政治の世界では握手と名刺交換は基本。将来、我々の(政治の)世界でも手伝ってもらえれば」と話した。

 アバターロボットの手足などの体の動きは、離れた場所のヒトの動きに連動したもので、発電所などでの危険が伴う作業を将来的に担うと期待されている。ベンチャー企業の「メルティンMMI」社が開発した。

 首相は担当者から「一台どうですか」と話しかけられ、「いろんな仕事を代わりにやってもらいたい。海外出張にも代わりに行ってもらえるんじゃないか」と冗談を飛ばした。

 会議では若手研究者の大学でのポスト拡大や待遇改善などの施策を盛り込んだ「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」を決定。首相は「あらゆる政策を総動員して、若い皆さんが将来に夢や希望をもって研究の道に飛び込むことができる環境づくりを一気に進める」と述べた。【堀和彦】


総合科学技術・イノベーション会議で遠隔操作ロボットと名刺を交換する安倍晋三首相(左)=首相官邸で2020年1月23日午後5時51分、川田雅浩撮影
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