2020 1/24 14:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200124-00000538-san-sctch

人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った軟骨組織を、膝関節の軟骨を傷めた患者に移植して治療する
妻木範行・京都大教授らの臨床研究について厚生労働省の作業部会は24日、計画の実施を了承した。
近く最初の移植手術を行う見通しだ。
交通事故やスポーツで膝の軟骨を損傷するなどした20〜70歳の患者4人が対象。
健康な人から作って備蓄しているiPS細胞を使い、直径数ミリの軟骨組織を作り、患部に移植する。
周囲に残っている軟骨と一体化し、痛みを緩和できるか確かめる。
学内の審査を経て昨年11月、厚労省に計画を申請していた。
患者の募集は行わない。
軟骨は衝撃を緩和する役割があり、一度損傷すると再生しない。
患部以外から一部を採取して移植する治療法があるが、十分な量を採取しにくいほか、移植しても
正常に働かない場合もあるなどの課題があった。
iPS細胞を使った再生医療の研究は、目の病気やパーキンソン病で既に実施されている。
大阪大の心不全や京大の再生不良性貧血、慶応大の脊髄損傷の治療計画も国に承認され、
実施の準備が進んでいる。

iPS細胞から作った軟骨組織の移植手術
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200124-00000538-san-000-3-view.jpg