JR東日本横浜支社は、南武線平間駅(川崎市中原区)北側の踏切について、二〇二〇年度末をめどに遮断時間を一時間あたり数分程度短くすると発表した。平間駅前踏切は、朝のラッシュ時に一時間あたり最大四十八分間閉まっている「開かずの踏切」。同支社によると、遮断機が下りても強引に通過する歩行者が相次ぎ、危険な状態だった。

 国土交通省が推奨する、遮断機を効率よく開閉するシステム「賢い踏切」を導入する。川崎駅側(南側)から進入する各駅停車の列車について、警報を始動させる地点を現状より五百メートル、駅側にずらして遮断機が下りるタイミングを遅らせる。快速列車は警報始動地点を変えない。現在は各駅、快速共に同じ地点で警報を始動させており、各駅の進入時は遮断機の下りている時間が長かった。

 システム導入に伴う技術的問題から、導入後は停車位置を十メートルほど川崎駅方面に移動させる。

 平間駅の改札口が北側の東一カ所にしかなく、西から線路をまたぐ歩道橋は踏切から離れた南側にしかないため利便性が悪く、JR東には地元住民らから改善要望が出ていた。(志村彰太)

2020/01/25 08:10
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