首里城火災 “事件性なし” 捜査結果公表 原因は特定できず

主要な建物が全焼した那覇市にある首里城の火災について、沖縄県警察本部は29日、放火などの事件性はないとする捜査結果を公表しました。一方、出火原因については電気系統のトラブルの可能性が高いとしていますが、遺留物の損傷が著しいことなどから、火が出た具体的な場所や原因の特定には至りませんでした。

去年10月、那覇市にある首里城で起きた火災では、「正殿」1階の北東側から出火し「正殿」や「北殿」など主要な建物が全焼しました。

この火災について警察は29日、正殿内や周辺の防犯カメラの分析などから、放火などの事件性はないとする捜査結果を公表しました。

一方、出火原因については電気系統のトラブルの可能性が高いものの特定には至らなかったことを明らかにしました。

具体的には、正殿1階の北東側から焦げた状態で見つかった「分電盤」や電気がショートした際にできる痕のようなものが残っていた配線46点を鑑定するなどしましたが、建物が全焼したうえ配線などの遺留物の損傷も著しいことから出火の具体的な場所や原因は特定できなかったということです。

警察は29日、これらの結果を沖縄県に伝え、火災に関する捜査を終えました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200129/K10012264291_2001291904_2001291935_01_02.jpg

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2020年1月29日 19時35分 NHK