夜の政治
30日まで4日間行われた衆参両院の予算委員会で、野党は首相主催の「桜を見る会」や、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業、河井克行前法相の公職選挙法違反疑惑など「政治とカネ」の問題を中心に追及した。対する政府は会の招待者選定や名簿をめぐって従来の答弁を繰り返し、防戦に徹した。感染拡大が進む新型コロナウイルスによる肺炎の対策や、令和元年度補正予算などの議論は深まらなかった。

 27、28日の衆院予算委で立憲民主党や共産党などは桜を見る会と公文書管理、IR、政治とカネの問題に焦点をあてた。国民民主党などが新型肺炎を大きく取り上げ始めたのは、中国・武漢に滞在していた邦人が政府のチャーター機で帰国した29日の参院予算委からだった。

 実は立民内にも先週の時点で対策本部を立ち上げ、予算委で質問すべきだとの意見があったという。立民中堅は「(その時は)全然反応がなかったのに、問題が大きくなって言い始めた。社会問題に対する意識が低すぎる」と嘆く。

 野党は昨年から「桜」の問題で政権批判を続けている。だが、最近の報道各社の世論調査でも内閣支持率は大きく下落せず、一方で野党の支持率はそれほど上昇していない。

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https://www.sankei.com/politics/news/200130/plt2001300026-n1.html