新型肺炎から回復した患者はどのような治療を受けたのか?―中国メディア
Record China配信日時:2020年2月1日(土) 20時10分
https://www.recordchina.co.jp/b777435-s0-c30-d0035.html

2020年1月30日、中国メディアの参考消息は、新型のコロナウイルスに感染し、その後回復して退院した人がどのような治療を受けたのかについて紹介する記事を掲載した。

記事によると、28日、新型のコロナウイルスに感染した患者5人が武漢市肺科医院を退院し、新型のコロナウイルスに感染した医療関係者3人も華中科技大学附属協和医院を退院した。

記事は、「武漢市肺科医院に入院していた5人は、体温が平熱に戻り、せきなどの症状や病巣が明らかに好転。『新型コロナウイルス感染の肺炎診療案』の隔離解除、退院基準に合致した」と伝えた。

これらの感染者はどのような治療を受けていたのだろうか。記事は華中科技大学附属協和医院の消化内科主治医の胡(ホー)医師の例を紹介。
今回退院した3人のうちの1人である胡氏は、1月11日に体調不良を感じたが、恐らく手術の際に患者の胃腸内の液体に触れて感染してしまったのだろうとしている。

胡氏によると、
「発病当初は風邪の症状とよく似ており、力が出ず寒気がして筋肉に痛みがあったが、せきや痰(たん)は出なかった」という。しかし
「その後突然発熱し高熱となり、この時、肺の状況が深刻になっていったようだ」と述べている。その後、21日に検査の結果、新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。

自身が受けた治療について胡氏は、
「特効薬はないため、主に対処療法を行った。熱が39度と比較的高かったのでホルモンとガンマグロブリンと使い、同時に抗ウイルスと抗感染の薬を使用した。2日ほどしてから熱が下がり始め、薬の量を徐々に減らして数日経過を観察し、検査を2回行ったところ2回とも陰性となり退院できた。体温もこの4日間熱は出ていない」と語った。

退院後の状況について胡氏は、
「体はまだ衰弱しており冷や汗が出やすい」と述べている。そして
「回復後も隔離が必要だ。自分では回復したと思っても体内にウイルスが残っている可能性がある。自分や家族、同僚を守るためだ。それから十分な休息をとる必要がある」と語った。(翻訳・編集/山中)