宮崎県内の県立高校では生徒が学校にスマートフォンを持ち込むことが原則、禁止されていますが、一転して容認される方向で、検討が進められていることが関係者への取材でわかりました。

最終的にはそれぞれの高校が判断するということですが、広く議論になりそうです。

県立高校へのスマートフォンや携帯電話の持ち込みをめぐっては、県高校PTA連合会が5年前、決議文を作成し、学校では必要ないことや犯罪やトラブルに巻き込まれることを理由に原則、禁止としています。

しかし、関係者によりますと、災害時に、生徒と連絡が取りやすくなるといった理由などで県高校PTA連合会などがスマートフォンの県立高校への持ち込みを容認する方向で検討していることがわかりました。

こうした見直しが行われれば、各高校がPTAと連携して学校への持ち込みを認めるか、来年度の早い時期に判断すると見られます。

スマートフォンなどの使用をめぐっては県教育委員会が去年10月から12月にかけて行った調査で県内の高校生の3人に1人が(33.4%)インターネットで「いやな思いをしたことがある」と回答しました。

内容として知らない人からメールが来たことや、悪口を書かれたこと、それに架空の請求を受けたことが挙げられています。

こうしたリスクを踏まえたうえでそれぞれの高校が持ち込みを認めるのか、どういうルール作りを行うのか広く議論になりそうです。

02月03日 12時22分 宮崎 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20200203/5060005282.html
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