巨大ワニの首にオートバイのタイヤがはまったままになった問題で、インドネシア当局はタイヤを外すことができた人に懸賞金を払うと表明していたが、挑戦者が現れずに懸賞を取り下げたことが分かった。

中スラウェシ(Central Sulawesi)州の州都パル(Palu)当局によると、体長4メートルのワニの首にはまったタイヤを外すという挑戦を受けて立つ人は現れなかったという。

挑戦者の募集は先月始まったが、先週に入り、額は非公表だったものの懸賞金が出ることが分かるとメディアで大きく取り上げられた。

地元の野生生物保護当局は、懸賞金やこの危険な仕事内容の詳細をほとんど明かしていなかったが、当局長は懸賞金について、自身のポケットマネーから出すと説明していた。

ワニが緩やかに窒息しているのではないかと危惧した自然保護活動家らは、長年にわたってタイヤを外そうと試みてきたが、失敗に終わっていた。

当局によると、今後は環境省のチームがタイヤを外すために一層力を尽くしていくという。

中スラウェシ州の自然保全局長は、「懸賞は取り下げられた」と話す一方、「(環境)省と政府の専門家の支援を受けている」と説明した。

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