2月3日に行われた民主党予備選の初戦アイオワ党員集会は、5日夕方の開票率75%の時点でインディアナ州サウスベンド前市長のピート・ブティジェッジ候補が得票率26.9%、バーニー・サンダース上院議員が得票率25.2%で、他を10ポイント近く引き離しリードしている。一方、全米の世論調査で1位を維持し知名度抜群のジョー・バイデン前副大統領の得票率は15.6%と4位になり、今後の同氏の選挙戦の行方を不安視させる結果だ。


 1972年にアイオワ党員集会が予備選の初戦として実施されるようになって以降、アイオワ州で上位3位以内に入らず民主党の公認候補となったのは、1992年の同集会で4位に入ったビル・クリントン元大統領のみだ。

 何よりも、アイオワ党員集会の大舞台で、技術的問題によって翌日夕方まで開票結果を公表できないという前代未聞の事態が起きたことで、今後の予備選そして11月の本選に向けて、民主党の前途に暗雲が立ち込めた。
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■トランプ大統領はすかさずツイート

 「民主党はホワイトハウスを本気で奪還する意志があるのか」――票集計作業の失態について、民主党穏健派の筆者の友人はこう歎いた。

 小さな州の予備選の初戦でさえうまくこなせず混乱する民主党について、トランプ大統領はすかさず「何も機能しない。国を統治していた時のように」とツイッターで批判。

 トランプ陣営のブラッド・パースケール選対本部長は、「人々はプロセスの公平性について疑ってもおかしくない」と語り、トランプ選挙陣営は民主党がサンダース候補の勝利を阻止するために不正を行っているといった陰謀説まで流している。民主党アイオワ党員集会は、再選を狙うトランプ大統領と共和党の格好の餌食となった。
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 なお、民主党と同じ日に開催された共和党アイオワ党員集会でトランプ大統領は97%以上の票を確保し、いち早く勝利した。大統領が共和党で再び指名を獲得するかどうかを心配する声は、今やまったく聞かなくなった。民主党のアイオワ党員集会の票集計作業の失態、2008年を下回る投票率、そして最もトランプ氏に勝てる候補と想定されてきたバイデン氏が勢いを欠いたことで、すでに11月の本選で民主党はトランプ大統領の再選を防ぐことができるのか、疑問視する声が出ている。

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2/6(木) 8:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200206-00328946-toyo-bus_all
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20200206-00328946-toyo-000-view.jpg