小学生が放課後を過ごす「学童保育」の事業を行う京都市の社会福祉法人の前理事長が、児童に対して暴言を吐くなどの不適切な運営を行っていたとして、市がこの法人に対し改善勧告を出しました。

改善勧告を受けたのは、京都市伏見区で保育園や「学童保育」などの事業を行う社会福祉法人「紫山福祉会」です。

京都市によりますと、この社会福祉法人の前理事長は平成25年から去年にかけて、放課後に学童保育を利用している小学生の児童などに対し、水筒やボールペンで頭をたたいたり、「バカども、殴られたいのか」などと暴言を吐いたりしていたということです。

保護者から去年6月に理事長の退任を求める嘆願書が出され、京都市が監査したところ、前理事長が児童への暴言などを認めたほか、勝手に職員の給与を引き下げるなどの不適切な運営を行っていたことが分かったということです。

前理事長は去年11月に辞職し、京都市は今月4日付けでこの社会福祉法人に対し、体制の整備や職業倫理を徹底させることなどを求める改善勧告を出しました。

紫山福祉会では「市の勧告に従って引き続き改善を図っていきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200206/k10012274901000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001