0001ばーど ★
2020/02/07(金) 16:08:20.80ID:JZaqfr3G9日本経済新聞は情報会社リフィニティブとIHIジェットサービス(東京都昭島市)がそれぞれ展開する船舶の位置情報配信サービスを活用し、過去の航跡と現在位置を地理情報システムなどを活用して分析した。
7日日本時間正午までの航跡をみると、日本が乗船する外国人の下船を拒否した米ホーランド・アメリカ・ラインの「ウエステルダム号」(定員約1960人、乗組員約800人)は1日に香港を出て台湾の高雄に接近した。
しかし寄港せずに太平洋に抜け、6日午後には石垣港の南西約100キロメートルまで近づいたが、ここでも入港しなかった。当初はその後日本の複数の港に寄る予定だったが、石垣島沿海から太平洋を南下する針路を取っている。
イタリアのコスタクルーズ社が運航する「コスタ・セレーナ」と「コスタ・ベネチア」は、韓国周辺の東シナ海上にとどまっている。
米シーボーンクルーズラインの「シーボーン・オベーション」(定員約600人、乗組員約400人)は2日ごろ香港を出港、フィリピン方面に向かったものの、途中でベトナムに向けてほぼ垂直に針路を変えて同国中部沖まで航行した。しかし港に寄らないまま南下し、7日朝、タイ中部の港にようやく入った。
日本政府は7日、ウエステルダム号が石垣港に入港しないよう求めたことを明らかにした。国土交通省によると、乗員乗客の大多数が外国人だった。
台湾やフィリピン、ベトナム当局も拒否している。台湾では、台湾人が乗船している場合を除き原則として入港を認めていない。香港のドリームクルーズ社の「ワールド・ドリーム」も入港を拒否され、香港から出港できない状態のままだ。
航跡をみると、1月以降に中国に寄港したクルーズ船は合計21隻あることが分かる。許可がおりる港を探して移動を続けている船のほか、次の寄港地がみつからないまま、港にとどまっている船も多数あるとみられることがデータから読み取れる。中には横浜の「ダイヤモンド・プリンセス」号のように、乗員乗客が船から出られないケースも出ている。
クルーズ船は数百〜数千人の乗客とその半数程度の乗務員を乗せている。一般的に寄港地に半日〜1日程度停泊し、一部の乗客を入れ替えながら現地ツアーを開く。東アジアでは日本や中国、東南アジア諸国などを回っているケースが多い。海上移動は数日かかることもあり、その間乗員乗客は同じ空間で過ごす。
日本には日本郵船系の「飛鳥2」や商船三井系の「にっぽん丸」など外航クルーズ船社が3社あり、ほとんどのツアーは乗客の9割以上が日本人だという。外国籍の船では日本発着でも外国人も半数程度を占めているとみられ、アジアでは中国人客が最も多い。
データ分析では、1月以降に中国に寄港した21隻のうち11隻が日本に入港していたことも分かった。運べる旅客数は合計で最大3万5000人に上り、乗務員も含めると5万人程度に及ぶとみられる。福岡や長崎、那覇などには複数回入港している船もあった。
新型肺炎の影響拡大で、世界の主要クルーズ企業が加盟するクルーズライン・インターナショナル・アソシエーションの加盟各社は、過去14日間に中国本土に出入りした乗客や乗組員の乗船を拒否する対応をとっている。中国への寄港は実質できない状況で中国を訪れるツアーは中止や目的地変更が相次ぐ。
米プリンセス・クルーズは「ダイヤモンドプリンセス」の沖縄・台湾行きのクルーズで計2本を中止した。MSCクルーズ(スイス)や米ロイヤル・カリビアン・インターナショナルも上海発着クルーズを取りやめた。
日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす」は9日の三亜(中国海南省)と11〜12日の厦門(福建省)への寄港をやめ、台湾の台南と高雄、花蓮に寄港地を変更した。同社によると「例年に比べてキャンセルが増えてきている」という。旅行各社はキャンセル対応に追われ、日本旅行は「事態が長期化すると困る」とこぼす。
以下ソース先で
2020/2/7 14:30 日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55373830X00C20A2EA2000/