2020年02月10日20時35分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021000627

米大統領選の民主党候補の指名を争う第2戦となる予備選が11日行われるニューハンプシャー州で、
初戦のアイオワ州党員集会で躍進した最若手のピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が支持を伸ばし、「熱視線」を集めている。
何よりもトランプ大統領に勝てる候補を選びたいという民主党支持層の間では、同党のケネディ元大統領やオバマ前大統領と重ね合わせる人もいた。

「トランプ氏に勝つ最善の準備ができている候補は私だ」。ニューハンプシャー州キーンの大学で8日行われた集会で、ブティジェッジ氏はこうアピールした。
集会には、熱心な支持者や支持候補をまだ決めていない有権者数百人以上が集まり会場は満員になった。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの主人公を演じたマイケル・J・フォックスさんも応援に駆け付け、
オバマ前大統領に選挙戦序盤に会った際、感銘を受けて妻に「たった今次の大統領と会った」と語ったエピソードを紹介。
「ピートにも同じように感じた」と話すと会場は歓声に包まれた。
ブティジェッジ氏は名門ハーバード大と英オックスフォード大卒業後に米コンサルティング大手マッキンゼーで勤務した「エリート」だ。
アフガニスタン従軍経験があり、同性愛者であることを公言している。

選挙予想サイト「ファイブサーティーエイト」によると、9日の世論調査の平均では、ニューハンプシャー州の支持率トップはサンダース上院議員の25.8%で、
ブティジェッジ氏が20.9%で追う。
ブティジェッジ氏はアイオワで党員集会が行われた3日の支持率は13.9%だったが、3日以降、徐々に上昇。
逆にバイデン氏は16.2%から12.7%に低下した。

選挙集会へ応援に駆け付けた米俳優マイケル・J・フォックスさんと握手するブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長
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