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野菜にもビニール傘にも!?“新型コロナショック”

新型コロナウイルスによる混乱。私たちが口にする野菜やビニール傘にまで影響が出ています。

 大戸屋の人気ナンバー1メニュー「鶏と野菜の黒酢あん定食」。たっぷり黒酢あんが絡まった具のなかにはタマネギやレンコンなどの彩り豊かな野菜が入っていますが、このような定食にも新型コロナウイルスの影響が出てくるかもしれません。メインのおかずに入っている主要な野菜はタマネギ、レンコン、ジャガイモ、ニンジン、インゲン、ナスなどがあります。これらの野菜は中国産を使用することもあるといいます。そのため、飲食店が警戒していたのは中国産の野菜不足。これにはお客さんからも不安の声が…。

 来店客:「(新型コロナウイルスに)自分が感染するかどうかの心配ばかりしていて、(野菜価格など)経済的に影響が出るのだったら生活のサイクルやリズムが変わるかもしれない」

 消費者の目線で気になるのは価格の高騰。輸入野菜の卸売業者に聞くと、日本へ輸入される中国産野菜がすでに滞り始めているといいます。

 ルート・金井峻亮社長:「タマネギ中心に(入荷が)ストップしていて、お客様に納品する予定のものが納品できない。仕入れ値が倍までいかないが、それくらい価格が高騰している。2月いっぱいまでタマネギ自体の輸入がほぼない状況で取り合いみたいな状況になっています」

 実は日本が輸入している野菜は中国産ばかりです。去年2月の割合を見ると、ニンジンは中国から79%も輸入。タマネギは88%。ショウガは92%。ニンニクは94%。ネギに至っては100%。つまり、輸入していたネギはすべて中国産だけです。その中国産の野菜が減り始めた影響で価格は高騰し始めているといいます。

 様々な生活シーンに影響が広まっているメイドインチャイナ。ビニール傘を生産する工場が中国にあるメーカーでは…。

 サエラ・山本健社長 :「(ビニール傘の)パーツが作られるのは今ほとんど中国。第三国にパーツを持ってくることはなかなか考えづらい。11月、12月、1月ぐらいが繁忙期。非常に大きな影響がある」

 現在、ビニール傘は2、3カ月分の備蓄はあるといいますが、今後に影響が長引くことを予想して状況を注視していきたいといいます。

2020/02/17 20:11 テレ朝