http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/200217/lif20021723120044-n1.html

学校教諭の働き方改革の一環として、兵庫県教育委員会は来年度から、生徒の記述式のテスト答案をパソコンソフトで処理する「デジタル採点システム」を全県立高校で導入する。
手作業による採点や集計の時間を半減でき、負担軽減が期待される。
デジタル採点の全県的な実施は全国でも初めてという。

県教委によると、新たなシステムでは、生徒の答案をスキャナーで読み取れば設問ごとに一気に採点できる。
個人の微妙な文字のくせも判別し、自動集計してくれる。

県立高と中等教育学校の計147校に2学期から順次導入し、中間・期末の定期考査、実力テストなどで活用する。
事業費3800万円を来年度当初予算に盛り込んだ。

導入に先立って、同県加古川市内の高校で試験運用した結果、1クラス40人の採点・集計にはこれまでの手作業で約3時間かかっていたが、同システムではスキャナーの読み込み、最終的な確認に要する時間を合わせて、ほぼ半分に減らすことができた。
県教委が行った教職員の勤務実態調査では1日平均約3時間の残業が発生しており、業務改善が急務になっている。

県教委高校教育課は「テストの処理時間の大幅短縮が期待できるシステム。先生らの負担を少しでも軽くしたい」としている。