[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアの気象専門家らによると、モスクワの1月の平均気温が初めて零度前後にとどまり、観測史上最も温かい冬となった。歩道には事実上雪がない状態で、長い厳冬に鍛えられた市民にとっては春のような冬となった。

2月も、すでに温暖記録を更新。植物の開花や動物園の動物の冬眠からの目覚めが早まっているほか、ウィンタースポーツ愛好家たちが雪を求めて長距離移動を強いられたり、ストリートミュージシャンが早々通りに繰り出したりしている。

ロシアは北極圏に位置する領土が広く、専門家らは温暖化の影響が、一部の諸国よりも急速に進展していることを経験していると指摘する。

モスクワ州立大学の気象学部長、ミカイル・ロコシェンコ氏は、異常気象は地球温暖化のみによって発生しているわけではないとしながらも、専門家らは異常な気温上昇の増加を目撃していると指摘。「ロシアの温暖化は世界平均の2.5倍の速さで進んでいる。高緯度になるほど、熱帯地域よりペースが速い」と述べた。

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