日本卓球協会が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で遠征先から帰国できなくなっている中国代表チームを来月下旬から日本で受け入れる方針を固めたことがわかりました。

卓球の中国代表チームは先月下旬からドイツで開かれた国際大会に出場しましたが、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受けて大会終了後も中国には帰国せず、来月国際大会が行われるカタールでおよそ1か月間、練習を行っています。

日本卓球協会の関係者によりますと、中国卓球協会から来月、韓国で開かれる世界選手権終了後の練習拠点として日本での受け入れを打診され、日本側も承諾したということです。

日本卓球協会は受け入れ先として関東地方にある練習場や宿泊施設などを確保する調整を進めていて、中国代表は世界選手権終了後の来月下旬に来日し、6月中旬ごろまで日本で練習を続けるということです。

来日する予定の中国代表チームにはリオデジャネイロオリンピックの金メダリスト、馬龍選手や丁寧選手などトップ選手を含むおよそ50人の選手、スタッフがいますが、発熱などの症状のあるメンバーはいないということです。

卓球の中国代表はオリンピックで金メダルを独占するなど圧倒的な強さを誇り、東京オリンピックで金メダル獲得を目指す日本にとって最大のライバルとなります。

日本卓球協会の関係者は「中国はライバルでもあり、友人でもある。困っている人がいたら、手を差し伸べるのは当然だ」と話しています。

2020年2月21日 12時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200221/k10012295231000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

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