君も忍者になれる! 師範が手裏剣や護身術を伝授 仕掛けだらけの道場オープン

 滋賀県高島市に隣接し、滋賀や京都を結ぶ旧鯖(さば)街道沿いにある福井県若狭町熊川の道の駅近くに、忍者体験ができる忍者道場「蜻蛉(せいれい)館」がこのほどオープンした。古民家を改修してさまざまな仕掛けを施し、忍術に精通した師範から手裏剣投げや忍者の動作、護身術を学べると話題になっている。

 運営するのは地元の木彫職人新野佑一さん(40)。旧宿場町(熊川宿)の活性化を目指して大正12(1923)年建築の古民家を改修した。木造2階建て延べ約75平方メートルで、1階には忍者が姿をくらます仕掛け「どんでん返し」や落とし穴、屋外への脱出口があり、武具置き場を兼ねた2階には綱を使って1階の押し入れに降りられる「下がり蜘蛛(ぐも)」を設けた。
 道場名の「蜻蛉」は、戦で生き残って無事に帰る忍者の理念と、再び元の場所に戻るトンボの性質を重ねたのが由来。新野さんの友人で、日本忍者協議会(東京都)認定の師範忍の資格を持つ忍者「大介」こと西浦大介さん(43)=大阪府箕面市=が仕掛けを監修し、忍術指導も担当する。
 大介さんは「単なる遊びではなく、忍者の心得を学んでもらい、証書も授けるのが本館の特色」といい「戦国の舞台となった滋賀、京都の人たちにも、忍術を通して歴史ロマンを体感してもらえれば」と話す。新野さんも「親子連れで楽しんでほしい」と、忍者の“本場”甲賀を含む湖国に向けてPRする。
 蜻蛉館は、国道303号沿いの道の駅「若狭熊川宿」から徒歩約3分。入館料200円。別料金で忍者装束の貸し出しや手裏剣投げ体験のほか、3月からは忍者の作法や剣術・護身術などを学ぶ体験コース(要予約)がある。不定休。同館*****

手裏剣投げの技を披露する大介さん。奥の建物が古民家を改修した「蜻蛉館」(福井県若狭町熊川)
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2020年2月21日 11:19