新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、25日の東京株式市場で株価が大幅に値下がりしたことを受けて、財務省と日銀、金融庁が臨時の会合を開きました。財務省の武内財務官は、感染がどこまで広がっていくか市場の不安感がより大きくなっているとして緊張感をもって見守っていく考えを示しました。


会合は財務省で午後5時半から開かれ、財務省の武内良樹財務官と日銀の前田栄治理事、金融庁の遠藤俊英長官らが出席しました。

会合は海外市場の株価急落に続いて、25日の東京株式市場でも日経平均株価が一時、先週末の終値より1000円以上値下がりするなど、激しく変動したため、臨時に開催されました。

会合のあと武内財務官は「新型コロナウイルスの感染がイタリアなどにも広がりどこまで感染が広がっていくか市場の不安感が以前より大きくなっている。市場動向を緊張をもって見守っていくことで一致した」と述べました。

そのうえで武内財務官は「さらに状況が動くならば政府は必要な対応策を日銀と一体となって考えていかなければいけない」と述べ、金融市場の動きを注意深くみて、必要な場合には政府・日銀で対応する考えを示しました。

2020年2月25日 19時25分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200225/k10012300561000.html
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