プラごみ処理で微生物の活用実験

http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20200228/2060004286.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

プラスチックごみによる海洋汚染の減少に向け、滋賀県にある長浜バイオ大学の教授らが、
プラスチック片を取り込むとされる微生物の効率的な活用を目指す実験をことし夏ごろから始めることになりました。

実験を始めるのは、長浜市にある長浜バイオ大学の小倉淳教授が代表を務める
バイオ関連の大学発ベンチャー企業です。
プラスチックごみは汚水に紛れて毎年大量に海に流れ出しているとされ、
海洋汚染や生態系への影響が懸念されています。
こうした中、小倉教授が着目したのが水に紛れた小さなプラスチック片を取り込む働きがあるとされる
単細胞生物「微細藻類」です。
教授や企業ではこの「微細藻類」を下水処理施設で培養し、
栄養分や二酸化炭素の量を調節することでプラスチック片を効率よく取り除く状況を分析します。

ことし夏ごろから実験を始め、3年後に実用化を目指すとしていて、
将来的には世界の発生量の多くを占める東南アジアでの活用を目指したいとしています。

小倉教授は「これまで生物が環境を浄化してきた歴史から生物の力を使って
プラスチックごみの流出を食い止め、人間が汚してきた海をきれいにしたい」と話しています。

02/28 12:21