警視庁組織犯罪対策5課は28日、東京都足立区保木間5、宗武容疑者(41)ら職業不詳の男3人を覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で逮捕したと発表した。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で覚醒剤の運び役を募集していたとみられる。

 他に逮捕されたのは、東京都立川市錦町、四條敏英(37)と同市若葉町、竹内忍(40)の両容疑者。逮捕容疑は、2019年7月16日、タクシー運転手の男(36)に覚醒剤1711グラムを隠し入れたスーツケースをシンガポールの空港から運ばせ、羽田空港に輸入したとしている。全員が「知らない」と容疑を否認しているという。

 覚醒剤はつぼを入れたプラスチックケースの箱に隠されていたが、東京税関羽田税関支署の職員が発見した。

 同じ航空機には他に運び役の男3人が乗っており、タクシー運転手の男を含めいずれも同容疑で逮捕、起訴されている。男らはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイのホテルや路上で覚醒剤を受け取ったとみられる。

 宗容疑者はSNSで「短期高収入。何ら違法ではなくグレーゾーンなだけ。期間は1週間程度。報酬は50万円以上」と書き込んでおり、同課は運び役を募集していたとみている。四條容疑者は渡航費用の提供役、竹内容疑者は渡航時の監視役とみられる。【山本有紀】

最終更新 2月28日 14時15分
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