出産直後の息子を殺害したとして尼崎市の内縁関係の夫婦が殺人容疑で逮捕された事件で、兵庫県警捜査1課と尼崎北署は2日までに、妻(23)に対する傷害と脅迫の疑いで、住所不定、無職の男(32)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年9月3日夜、当時住んでいた同市内のマンションで「はげにしてこい。頭皮むくぞ」などと妻を脅し、顔面を殴ったり上半身を蹴ったりして顔に全治3週間の打撲を負わせた疑い。黙秘しているという。

 同課によると、妻はこの3日後の同月6日に男児をトイレの便器で出産したが、男児は直後に死亡。男と妻は共謀して息子を放置し殺したとして今年1月、殺人容疑で逮捕された。その後の捜査で妻への暴力が発覚した。

 殺人容疑について2人は処分保留となっており、県警が任意で捜査を続けている。

https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202003/sp/0013160267.shtml