森雅子法相は3日の参院予算委員会で、政府が黒川弘務東京高検検事長の定年延長を閣議決定したことについて、手続きは適正に行われたと改めて主張した。法務省が決定前に作成したという検討文書などに触れ、「(野党から)一部の答弁を切り取って『後付け』と決め付けされているが、決定前に法律解釈の協議がなされた」と述べた。

 弁護士でもある森氏は、官邸が検察人事に介入したとの指摘に関し、「官邸の意向を忖度(そんたく)することなどない。法律家としての倫理観を持って適切に人事を行った」と否定した。

 野党は、政府が黒川氏の定年延長を決めた1月31日の閣議以降に、定年延長を可能とする法解釈の変更を行ったのではないかなどと批判している。

2020.3.3 13:25
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