東京駅利用者、前年比55%・舞浜駅は29%…2月最終週の週末
2020/03/03 19:17
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200303-OYT1T50220/

 JR東日本は3日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を公表した。イベント自粛やテーマパークの休園が相次いだことなどを受け、2月最終週の週末は、東京駅の利用者が前年比で55%、東京ディズニーリゾート最寄りの舞浜駅は同29%にまで落ち込んだ。

 2月28日〜3月1日の3日間について、定期券を除く自動改札機の利用件数を前年の同じ曜日(3月1日〜3日)と比較した。東京、舞浜のほか、新宿駅は前年比70%、上野駅は同61%にとどまった。

 2月の輸送実績をみると、新幹線は前年比1割減、成田エクスプレスは同3割減で、2月の最終週に限るとそれぞれ2割減、5割減だった。3月の指定席の予約状況は、新幹線が同5割減、在来線が3割減だった。
 またテレワークや時差出勤も進んだとみられ、山手線の朝のピーク時の輸送量が1〜2割程度減少するなど、各路線で混雑率が下がる傾向が見られた。新型コロナウイルスの影響により、2月の鉄道事業収入は推定で110億円減少した。

 JR東の深沢祐二社長は3日の定例記者会見で「1日も早く終息してほしい。安全に輸送するために、社員の感染対策も含めてしっかりと取り組む」と話した。