動画の撮影のためにわざと財布を路上に置いていたのに、落とした財布が盗まれたとの虚偽申告をしたとして、大阪府警西成署は4日、偽計業務妨害の疑いで、大阪府岸和田市春木泉町の派遣社員、田中友也容疑者(22)と府内の無職少年(19)を逮捕した。
2人は容疑を認め、「警察官が出動する動画をユーチューブにあげると再生回数が稼げると思った」などと供述している。
逮捕容疑は1月2日午後4時40分ごろから午後6時ごろまでの間、虚偽の申告で警察官の業務を妨害したとしている。

同署によると、2人はユーチューブに定期的に動画を投稿。
この日は、日雇い労働者の街として知られる大阪市西成区のあいりん地区に財布を置くとどうなるかを検証する内容だった。

2人は財布を拾った通行人の男性を問い詰める予定だったが、男性がホテルに入ったため同署に相談。
その時の署員の対応の様子も隠し撮りしていた。

同署は遺失物横領事件として捜査し、男性を特定。
男性は財布を2人に返したため、立件はしていないという。
後日、同署員が動画を発見したことで虚偽が発覚した。

https://www.sankei.com/west/news/200304/wst2003040016-n1.html