有事の際、最前線に投入される空挺部隊の訓練を積んできた陸上自衛隊の橋場麗奈3曹(31)が4日、女性として初めて、習志野駐屯地(千葉県船橋市)で約100人の男性隊員と共に養成課程の修了式を迎える。16日付で同駐屯地を拠点とする精鋭部隊・第1空挺団に配属される。

 第1空挺団は、陸自唯一の空挺部隊。上空300メートル以上の高さから敵前にパラシュートで飛び降り、作戦に当たる。空挺団の女性の配置制限は2017年に撤廃されたが、男性と全く同じ水準が求められる厳しい体力テストが壁になっていた。

 女性自衛官は増加傾向が続いており、18年度末時点で約1万6千人。全自衛官約22万6千人の約7%にとどまるが、18年12月に潜水艦の乗員の門戸が開かれ、母体保護の観点から勤務できない一部を除き、ほぼ全ての部隊で女性が働けるようになった。

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空挺団員の養成課程で訓練する橋場麗奈3曹(防衛省提供)