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進むリスク回避の円買い 肺炎懸念、半年ぶり104円台
2020年03月06日21時01分

 6日の外国為替市場の円相場は一時、昨年8月下旬以来約半年ぶりとなる1ドル=104円台後半に上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大により、世界経済の先行き懸念が増大。投資家心理が悪化する中、安全資産とされる円に買いが向かった。事態の長期化が予想されるだけに、「当面はリスク回避の動きが続く」(諸我晃・あおぞら銀行総合資金部部長)とみられ、一段と円高が進みそうだ。


 米連邦準備制度理事会(FRB)は3日に緊急利下げを決定。米長期金利は過去最低水準に低下している。日米金利差の縮小を意識して円を買ってドルを売る動きも、円高を後押ししている。