国産ウニの漁獲量の落ち込みを受け、北方四島周辺で採れるウニの単価が上昇している。税関によると、北海道根室市の花咲港に「輸入」される活ウニのほぼ全てはロシア国籍の運搬船が運ぶ4島産で「輸入額」は昨年、過去最高を更新。4島産は全国各地に流通し、味は「国産に引けを取らない」と好評だ。

 日本の関税法では、ロシアが実効支配する北方四島を「外国と見なす地域」としており、4島産ウニは輸入品扱いとなる。

 東京・豊洲市場の卸売業者によると、4島産が多く出回るのは11〜2月ごろ。国産のエゾバフンウニが品薄になる時期と重なり、250グラムで1万円以上の高値がつくこともある。

2020.03.07
https://www.daily.co.jp/society/main/2020/03/07/0013174561.shtml