利用減でJRも特急656本減便
03月11日 18時38分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200311/7000018993.html

JR北海道は、新型コロナウイルスの感染拡大で列車の乗客が減っていることを受けて、今月23日からの1か月間、札幌と旭川を結ぶ「カムイ」など道内を走る主な特急列車、あわせて656本を減便すると発表しました。
これは11日開かれた記者会見で、JR北海道の島田修社長が明らかにしました。

それによりますと、JR北海道では、新型コロナウイルスの感染拡大で乗客の減少が続き、主な特急列車の利用者数は、先月(2月)は去年の同じ時期と比べて73.2%となったほか、今月には30.2%まで落ち込みました。
JRは、今月いっぱい今の状況が続けば、収益の減少はおよそ47億円に上ると試算しています。

このため、JR北海道は列車の運転によるコストを抑えるため、今月23日からの1か月間、道内を走る主な特急列車、あわせて656本を減便することを決めました。

減便するのは、今月23日から
▼札幌と旭川を結ぶ「カムイ」と「ライラック」が10本、
▼札幌と東室蘭を結ぶ「すずらん」が6本です。
これに加えて来月6日からは
▼札幌と函館を結ぶ「北斗」、
▼札幌と帯広を結ぶ「とかち」がそれぞれ4本、減便します。
さらに特急列車の車両の数も減らします。

今月23日からは▼「北斗」と▼札幌と釧路を結ぶ「おおぞら」で、2両ある自由席の車両を1両に減らすほか、来月6日からは▼「北斗」の4両ある指定席の車両も1両減らし、3両とします。

減便となる特急列車の指定席券を購入していた場合は、駅の窓口などに申し出ると、手数料なしでほかの列車に振り替えることができるということです。

島田社長は「現時点で会社発足以来、最大の減収額だが、影響が続いてその規模はさらに拡大していくとみられる。国や道の対策にグループ全体で協力して1日も早い終息につなげたい」と述べました。


関連
【JR北海道】特急減便 新型コロナで利用減 全国初
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1583904848/