WHO、パンデミックを宣言 新型コロナウイルス感染拡大で

(CNN) 世界保健機関(WHO)は11日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について「パンデミック」を宣言した。

WHOによると、新型コロナウイルスの症例数は11万8000例に達し、4000人以上が死亡した。ウイルス感染は南極を除く全大陸で確認されている。

WHOのテドロス・アダノム事務局長は、「コロナウイルスによって引き起こされるパンデミックはこれまで見たことがなかった。同時にコントロールできるパンデミックもまだ見たことがない」と指摘した。

その上で、「この状況をパンデミックと表現したことで、このコロナウイルスが投げかける脅威についてのWHOの見解が変わるわけではない。WHOがやっていることも、各国がやるべきことも変わらない」と述べ、「このウイルスの抑制と制御が可能なことは、複数の国が実証している」と強調した。

パンデミックは新しい疾患の「世界的な感染拡大」と定義されている。

WHOは今年1月、新型コロナウイルスについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言していた。

WHOがパンデミックを宣言したのは、2009年のH1N1型インフルエンザ流行以来。

アダノム事務局長は新型コロナウイルスについて、「警戒すべきレベルの拡散と重大性、そして警戒すべきレベルの行動のなさの両方について、深く懸念している」と語り、「全ての国がまだ、このパンデミックの進行を変えさせることができる」と訴えた。

2020.03.12 Thu posted at 09:15 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35150674.html