新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた国の緊急対策第2弾を踏まえ、福岡県は23億6700万円を追加する本年度一般会計補正予算案をとりまとめた。13日の県議会定例会に追加提案し、同日中の早期議決を目指す方針。

 感染拡大防止策としては約4億4千万円を計上。届け出保育施設や介護施設に対し、県で一括購入したマスクや消毒液などを配布するほか、介護施設などの多床室を個室化する改修費を支援する。医療体制の整備には約2億7千万円を盛り込み、感染症患者を受け入れる病床の充実、医療機関の人工呼吸器や個人防護具の導入支援などを行う。

 臨時休校に伴う措置としては、子どもの世話のための休業などで収入が減少した世帯の支援に12億円を措置。給食休止への対応にも約4千万円を充て、休校中の給食費を保護者へ返還するほか、給食再開に向けて自動手洗い消毒器の導入などを行う学校給食調理業者を支援する。

 中小企業への金融支援策では、県単費で700万円を計上。宿泊業や飲食業など全業種を対象に、売上高が一定以上減少した中小企業に帯する県の制度融資の保証料を、県が全額負担する。


2020/3/12 14:13 更新
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